★泉紀も大学生 ★海老津小の環境教育 ★遺伝子汚染、トウモロコシが危ない ケロケロ通信 第57号

泉紀(みずき)も大学生になりました

ケロケロ通信を書き始めたのは平成5年の7月から、途中休んだりもあっていまだに57号ですが、もう8年になります。

古くからのお客さんはご存知ですが、スタートから4年間くらいは、おもに私と泉紀の二人で書いていました。

当時、小学校の5年生だった泉紀も、この4月から大学生になりました。

住居学を学ぶために親元を離れて岐阜の大学に通っています。

娘を遠くに出すことには私は大反対だったのですが、本人や家内の強い希望でとうとう押し切られてしまいました。

娘がいなくなった家の中はずいぶん寂しくなった気がします。

新聞テレビでいろんな事件が報じられて、父親としては心配の極みですが、それとは裏腹に、本人は新しい環境に夢いっぱいと言ったところのようです。

我が家では大学4年生の卓馬を筆頭に、大学1年生の泉紀、高校3年生の晃司と、いつの間にか子供たちは大きくなってしまって、皆それぞれに勝手なことをするようになってきました。親はただただ子供を信じてやることしかできないようです。

海老津小学校での環境教育の取り組み

「世界の人口の急増に対して食糧を確保するには、どうしてもバイオテクノロジー、特に遺伝子組み換え技術は必要である。」

「いや、環境にあたえるダメージが計り知れないバイオテクノロジーに頼るよりも、むしろ、環境に負担をかけない有機農業を進めることこそ未来への選択だ。」

「裏山から田んぼへとつながるところに豊かな生態系があり、この里山を守っていかなければならない。」

「食べ物には全て命があり、その命を食べることで自分の命に置き換えている。人間を含め全ての生き物がこの食物連鎖の中にいる。」

「・・・・・・・」

大変活発な意見が交わされました。

実は、これらは自分で調べたり研究したことに基づいて発表した、小学校5年生たちの意見なのです。

海老津小学校では、田植えや稲刈りなどの稲作実習を通して、子供たちがこの一年間、米に対する研究にいろんな角度から取り組んできました。

私も何度か講師に招かれて話をしてきたのですが、2月23日に「米米フォーラム」と題して、1年間の学習発表会がありました。

親が思ってもいなかったようなことをしっかりと考え、どの子もほんとうに積極的に発言をしていました。

先生方の熱心なご指導によるものでしょう、子供たちのその成長ぶりに大変感動しました。

遺伝子汚染 ―― トウモロコシが危ない!! ――

昨年の秋、アレルギーを引き起こす遺伝子組み換えトウモロコシ「スターリンク」が、高い割合で食品に混入していることが発覚して、大騒ぎになったことは記憶に新しいと思います。

あの時は集荷の際に混入したものとされていましたが、現実は我々がおそれていた大変な事態になっていることが、日本有機農業研究会の今月号の機関誌に載っていました。

トウモロコシの花粉は、風に乗って大変広範囲に運ばれて受粉する事が知られていますが、3月1日、米国農務省と種子業界が、スターリンクの遺伝子が一般のトウモロコシを、かなりの割合で汚染しているということを発表しました。

そして、問題をより深刻にしているのは、日本で栽培されるトウモロコシの種子のほとんど全量が、米国に依存していることです。

つまり、食用、飼料用を問わず日本で栽培されるトウモロコシの種苗のほとんどが、スターリンクに汚染されている可能性が非常に高いのです。

この事について詳しいことは、紙面の都合上、次回に報告しましょう。

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